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〜眼科とレーザー治療〜

眼科の領域ではたくさんの種類のレーザーが利用されています。特にレーザーの持つ特性・作用の中でも「組織を凝固する力と切除する働き」が大いに重宝されています。 特に網膜に関わる眼科疾患に対しては、このレーザーの特性が効果を発揮します。

〜糖尿病性網膜症とレーザー治療(失明を予防するために)〜

多くの人を悩ませている糖尿病の慢性合併症として最も怖いものは「糖尿病性網膜症」です。適切な治療を行わなければ失明してしまう恐ろしい病気です。
目の中には細い血管がたくさんあり、糖尿病によって眼底出血や神経へのダメージが大きくなると、取り返しのつかない視力低下を招いてしまいます。治療がまずいとその進行を止められなくなり、失明してしまいます。

■レーザー治療が可能な眼の病気

1)網膜の病気

1.糖尿病による出血
2.血管の病気による出血(高血圧症や腎臓の病気も含まれます)
3.老化による網膜の中心部(黄班部)の病気
4.網膜に穴が開く病気
5.網膜剥離
6.角膜変性症




良くあるご質問
Q1.糖尿病で眼が心配、レーザー治療をするだけで失明を防げるのですか?
2.糖尿病性網膜症にどうしてレーザー治療を行うのですか?
3.高血圧症で、どうして眼にレーザー治療出来るのですか?
4.ストレスの多い男性によくある眼の病気でレーザー治療が有効だと聞きました。本当ですか?
5.視野の真ん中が見えなくなる病気にもレーザー治療は出来ますか?
6.網膜剥離の予防がレーザー治療で出来るというのは本当ですか?


Q1.糖尿病で眼が心配、レーザー治療をするだけで失明を防げるのですか?
網膜へのレーザー治療は大変効果的ですが、原因の疾患である糖尿病をしっかり治すことが必要です。失明を予防するためには血糖の管理がとても大切です。


Q2.糖尿病性網膜症にどうしてレーザー治療を行うのですか?
網膜のむくみを取ったり、出血している血管を直接凝固したりします。また、網膜の大切な部分を助けるためにほとんど必要のない部分にレーザーを当て、網膜の酸素の消費量を抑え、大切な場所が酸欠になりにくくします。


Q3.高血圧症で、どうして眼にレーザー治療出来るのですか?
高血圧症ではその高い血圧のために血管が弱くなってしまい、毛細血管が破れて出血したり網膜にむくみがでたりします。その部分をレーザーで治療します。


Q4.ストレスの多い男性によくある眼の病気でレーザー治療が有効だと聞きました。本当ですか?
これは中心性網膜炎という病気のことです。網膜の中心には黄斑部という大切な場所があります。この場所にむくみが出る病気で、ストレスの多い男性(40〜50歳代)にみられます。ほとんどが片目に起こります。レーザー治療によって早く治癒させることが可能ですが、状態によっては治療できないこともありますので、精密な検査は必要です。


Q5.視野の真ん中が見えなくなる病気にもレーザー治療は出来ますか?
視野の真ん中が見えなくなる病気にはいくつかの種類があります。レーザー治療が可能な場合も少なくありませんので症状が出たらすぐ診断をつけるための検査を受けて下さい。眼は神経細胞や透明性の大切な組織から成り立っています。治療が遅れると手遅れになってしまうことがほとんどです。症状が出たらすぐに眼科での検査を受けるようにしましょう。


Q6.網膜剥離の予防がレーザー治療で出来るというのは本当ですか?
網膜剥離の予防や剥離した網膜の治療にレーザーは強力な武器になります。剥離の原因としてはいくつかの要素が複合的に関わっています。レーザー治療は網膜とその下にある組織との接着力を高める作用があるために、大変有効な治療になるのです。



Q7.安心して治療を受けられる病院を選ぶにはどうすればよいですか?
〜レーザー治療の効果やリスクを理解し、環境の行き届いた病院を選択しましょう〜
レーザー治療を選択する上で一番重要なことは、安心して治療を受けられる病院を選択することだといっても過言ではありません。レーザー治療は安全であることが特徴であるはずなのですが、十分な知識や技術、治療環境が整っていない施設では、十分な効果と安全性を得られるはずがないからです。
患者さんとの話し合いを持ち、レーザー治療の特徴や考えられるリスク等を説明し、十分な理解を得られた上で治療を行わなくてはなりません。また、治療前の検査や治療後のアフターケアが行き届いていることも病院にとって必要な条件です。
病院を選び最終的にレーザー治療を受けるかどうかを判断するのは、患者さん自身です。当協会では、必要な条件をクリアした病院の紹介をいたしますが、それが必ずしも患者さんの治療の成功を保証するものではありません。十分に病院側の説明を聞き、レーザー治療を受けるかどうかの判断を行ってください。

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