日本臨床医療レーザー協会 STEP
 

美容医療トップ

【レーザー治療を検討されている方へ】

これまでの椎間板ヘルニア治療には、大きく分けて対症療法と切開手術の2通りがありますが、対症療法では症状の緩和が見られないことも多く、手術では長期の入院が必要となるため、多くの人々を悩ませています。

椎間板ヘルニアのレーザー手術は、PLDD手術(レーザーによる椎間板ヘルニア減圧手術)と呼ばれ、日帰りで行うことが可能な画期的な治療法です。また、切開しないため、出血が殆どなく、全身麻酔も必要としない安全な手術です。

治療を検討される際に注意して頂きたい事は、この治療は全ての方に効果があるわけではないということです。MRI検査によって、治療効果を予測し、正確な適応の診断を行うことが重要です。

下記の一つでも当てはまる方は、まずレーザー治療の経験が豊富な専門医の診察を受けられてください。


椎間板ヘルニアと診断されて、 @三ヶ月以上経ったが良くならない。
  A一度良くなったがまた悪くなった。
  B良くなったり、悪くなったりで一年以上が経った。
  C手術するほどではないと言われたが、良くなりたい。
  D手術を勧められたが、ためらっている。

上記に一つでも当てはまる方、MRI検査を受けられましたか?
ヘルニア歴10年以上の方 6ヶ月以内に受けた→MRIを持って診察に
  6ヶ月以内に受けていない→再度MRI検査が必要
ヘルニア歴10年以内の方 3ヶ月以内に受けた→MRIを持って診察に
  3ヶ月以内に受けていない→再度MRI検査が必要


レーザー治療前と治療後3ヶ月のMRI写真です
(左写真の黒い出っ張りが右写真では消失しています)



良くあるご質問
Q1.椎間板ヘルニアとはどのような病気なのですか?
Q2.椎間板ヘルニアの原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
Q3.レーザー光線がなぜ効果があるのですか?
Q4.レーザー治療のメリットは何ですか?
Q5.どれくらいの治療効果が得られるのですか?
Q6.レーザー治療にはどのようなリスクが伴いますか?
Q7.安心して治療を受けられる病院を選ぶにはどうすればよいですか?


Q1.椎間板ヘルニアとはどのような病気なのですか?
〜20,30歳代の働き盛りに多い病気です〜
ヘルニアというのは、体の中の器官が、その覆いを破って外に飛び出してくることをいいます。
原因の頻度でいえば、椎間板ヘルニアは腰痛のおよそ20〜30%を占めています。20、30歳代の働き盛りに多く、全体の70%近くを占めるともいわれています。


Q2.椎間板ヘルニアの原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
〜ほんの少しのきっかけで起こります〜
背骨の中で、骨と骨の間でクッションの役割をしているのが椎間板です。椎間板のおかげで人間は自由に動くことができます。20歳を過ぎる頃から、椎間板の弾性力が落ち、衝撃などに弱くなってしまいます。そうなると、ほんの少しのきっかけで、椎間板に裂け目ができ、神経を圧迫するようになるのです。

椎間板ヘルニアのきっかけとしては
 中腰で重い荷物を持った時
 風呂場で滑った時
 腰掛けているときに急に振り返った時
 朝、顔を洗おうとして前かがみになった時
 ゴルフやテニスの素振りをした時
 セキやクシャミをした時
などがあります。
 


Q3.レーザー光線がなぜ効果があるのですか?
〜レーザーによる蒸散でヘルニアを消失させます〜
レーザーの光エネルギーを熱エネルギーに変え、椎間板の中心を蒸散させることにより、椎間板の内圧をさげて神経への圧迫を除きます。



Q4.レーザー治療のメリットは何ですか?
〜長期の入院を必要とせず、リスクの少ない治療です〜
患者さんにとって、一番の関心は治療期間ではないでしょうか。従来の椎間板ヘルニアの治療では、リハビリを含めて1ヶ月以上の期間を要するケースが殆どでした。
ところが、レーザー治療では、手術時間が15分と短く、その日のうちに帰宅が可能となります。切開する必要もなく、全身麻酔の必要もない「患者さんに優しい」治療なのです。勿論、副作用の心配はほとんどありません。


レーザー手術の利点をまとめると
 患者さんへの負担が少ない
 局所麻酔での手術である
 日帰り治療である
 傷が残らない
 副作用がない
 高血圧や喘息、糖尿病、肝障害のある方にも適用できる
といったことがあげられます。


Q5.どれくらいの治療効果が得られるのですか?
〜約80%の方が最小限のリスクで十分な効果を得ています〜
PLDDの最大のメリットは即効性です。実際に治療を受けられた方の約50%の方はレーザー照射を終えた直後に症状が緩和されます。「まるで嘘のように治ってしまった」という方がいるのはこうした理由によります。
すぐには効果が得られなくても数日間の間に効果が得られる方もいますし、3ヶ月程度様子を見なくては効果が得られない方もいます。一般的には時間の経過とともに症状が軽くなっていく方が多いようです。
これまでのデータを調べてみると、約80%の方にはっきりとした効果が現れますが、重度のヘルニアの場合は十分な効果が得られないケースがあります。
これは、椎間板ヘルニアがかなり以前から起こっているために、一部が化骨化していたり、あまりに大きすぎる場合はレーザーでカバーしきれないことがあるからです。PLDDを受けて十分な効果が得られず、切開手術をするケースは約4%程度だと報告されています。
十分な治療効果が現れない場合も、PLDDを行っていると、行っていない場合に比べて切開手術の手術時間が短くなるという報告もなされています。


Q6.レーザー治療にはどのようなリスクが伴いますか?
〜リスクは少ない治療法ですが、十分な効果が得られないこともあります〜
レーザー治療では全身麻酔の必要はありませんが、局所麻酔が体に合わない人には行えません。また、全ての人に効果が現れるわけではなく、重度のヘルニアの場合には、十分な治療効果が得られない可能性もあります。
また、安全で適切にレーザー治療を行える医師や医療機関を選ぶことが患者側にも問われます。


Q7.安心して治療を受けられる病院を選ぶにはどうすればよいですか?
〜レーザー治療の効果やリスクを理解し、環境の行き届いた病院を選択しましょう〜
PLDDは医療機器以外に医師及び医療機関が持つ能力として
1)適応診断力(MRIの読影力を含む治療効果予測)
2)正確なレーザー針の挿入
3)適切なレーザー熱量の投入
4)治療後のフォロー

の四つの要素が満たされないと、100%の安全性と充分な治療効果を得ることはできません。充分な教育を受けていない医師や、充分な経験のない医師では危険でさえあります。
特にレーザー治療については、現在の大学教育では教育が行われていませんから、充分な注意が患者側にも必要です。治療にあたっては現在のヘルニアの状況、治療効果の予測、治療後の生活などについて充分な説明をしてくれる医師を選び、納得したうえで治療を受けるようにして下さい。
当協会会員は上記のような条件を備え、充分皆様の期待に応えられる医師達です。

戻る


Copyright2001 - NPO法人日本臨床医療レーザー協会